ついに俺にもこんなアナウンスをするときがきた。特に目標にしていたわけではないけれど、一つの節目のような気がする…そう、個展だ(BGMは町あかりさんの"コテンパン"でお願いします)。ソロエキシビションというやつ。ギャラリー貸し切ってやります。普段からギャラリーとかはほとんど行かないし誰かの展示とか見ることも滅多にないんだけど何かちょっと首突っ込んでみたいという気もしてた。作家がなんか顔見知りのお客さんとペチャクチャ楽しそうに喋ってて…その横を自分は息を殺しながらささっと見てささっと消えていく…そんな灰色の思い出しかない場で俺は何をしようというのか…。とりあえず今回に限ってはそういう内輪感みたいなのは一切ない。フラッと見に来てくれた人が一人で眺めて一人で帰ってくれればいい。展示内容も俺が訪れた各地で「人々」を「一人の人」に分解する試みだし。さらに言うなら俺も行かないし。だってロシアだもん。(行かないっていうかほんとはすごく行きたいけどいけない)。本人不在のリモートソロエキシビションです。今回は会場も無料で借りてるし、実験的にちょっとやってみる、という感じ。展示ってなんだろう、どんなメリットがあるんだろう、とじっくり考える間も無く年明けてすぐスタート。細かい点もあえて口出しはせず、ギャラリーのスタッフに大部分は任せるつもり。次回日本でやることがあればきっともっとワガママにやるから。会場の様子は写真や動画で記録してもらうつもりだからそれを見つめながら変な気分になろうと思います。特に知名度も集客力もないけどギャラリーは結構学生とかが来るところみたいなので何の先入観もなく見てもらえればいい。一応ネットに上げてるもの以外も展示する予定だけど結局みんな初見になると思うので。はじめましてスパシーバ。だいぶ場所ズレてるけどいつかウラジオストク行きたい。
Exhibition Information
"Elimination Method"
- Mankichi Shinshi (Japan) / first solo exhibition
- 7 to 21 January, 2017
- @ Space Place Gallery, Nizhni Tagil, Russia
*Sorry, I will not be there.
"Метод исключения"
- Манктити Синдзи (Япония) / первая персональная выставка
- 07 - 21 Января, 2017
- @ Space Place Gallery, Нижний Тагил, Россия
*К сожалению, я не буду там.
Project Description
I don't like a person who is in groups; I like a person who is alone. So I take photos of lonely people as the center of the world. In cases where the person is with someone, I capture them in a moment when they appear as if alone. Then, everyone comes to seem like a precious presence, an important being. Call it arrogant, but when I look at these scenes, forcibly collected and brought together, I feel as if I could become good friends with any one of the people I have photographed. Maybe this is how to get on and get by in this world—by a method of elimination.
一人でいる人が好きです。集団でいる人が嫌いです。だから一人でいる人を世界の中心のように尊重して撮ります。誰かと一緒にいる人も、一人でいるかのように見える瞬間に撮ります。すると誰もが尊い存在のように思えてきます。傲慢かもしれないですが、無理矢理集めたこれらの光景を眺めていると、誰とでも友達になれそうな気分になります。これは消去法を用いたある種の処世術かもしれません。