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8月の鑑賞記録

最近本当にいろんな情報に触れるのに忙しい。肉体より心が。別に無視してても生きていけることばかりなんだけどソワソワする毎日。あいトリのこと、香港のこと、京アニとかその他諸々…。でもまだまだ見たいものがたくさんある…ありがたいけどソワソワする。モヤモヤもする。

■あいちトリエンナーレ2019:1日目@愛知芸術文化センター

色々発表があるにつれて徐々に期待度があがり、見たい作家もたくさん参加してたのでよっしゃ!と思ってたんだけどご存知の状況になっちゃってフラットには見づらくなっちゃったな…。本当は会期も長いからじっくりゆっくり巡ろうと思ってたんだけど、始まってすぐ不自由展のこととかニュースになってて、こりゃいま行っとかんとまずいな、と思い開会2日目に芸文センターに足を運んだ。作品は膨大にあるので気になったやつだけちょこちょこコメントします。【アンナ・ヴィット】60分間ずっと作り笑顔してる人たちが淡々と映ってるだけなんだけど、にらめっこしてるような気分でなんだかおかしいし、淡々としてるからこっちも集中してモヤモヤ考えられるからよかった。鑑賞者の自由な感覚を誘う作品の好例。【エキソニモ】例のスマホがキスしてるみたいなやつ。面白いけど写真で見る印象とたいして変わらなかった。【dividual inc.】10分間で遺書を書かせてそのタイピングの軌跡を含めて見せる、という作品。カタカタ音だけの空間でたくさんの遺書が流れていくのは自分が三途の川にでもいるような感じで面白かった。タイピングって消せる前提で書くから軌跡の鑑賞としては手書きよりも興味深いな。これが音声入力だったらまた全然違う印象なんだろうな。音声入力だけの世界になればヘイトツイートとかも少し減るのでは、という意見を思い出した。【ユェン・グァンミン】台湾で毎年30分間行われる、屋内退避訓練時の街の様子をドローンで撮影したもの。本当に人がいなくて、映画でよくある人類滅亡後みたいな感じ。1978年からやってるみたいだけど、いまだに訓練が続いていることに驚く。【ミリアム・カーン】かなり抽象度の高い絵画なんだけど、短いタイトルとともに見ていくと脳裏にこびりつく感じがあっていい。【タニア・ブルゲラ】メンソールの充満した部屋に入れられて強制的に泣け、という作品。どちらかというと悪い意味で印象深い。難民の話とあまりつながらない。あと、設備的な問題なのか、近隣の作品ゾーンもすでに臭かった。【澤田華】写真新世紀で見た時から気になってたやつ。大人版夏休みの自由研究みたいなバカバカしさがいい。ただ、このやり方はこの先どう発展していけるだろうか。【表現の不自由展・その後】これについてはいろんな感情があるけど…やっぱり事前の準備がよくなかったんだろうなぁ…でも脅せばなんとか潰せる、という前例になってしまったのは本当に残念。とりあえず自分が行った時の会場は平和だったけど入り口近くの通路が狭く、作品鑑賞はしにくかった。その後もアーティストらが一時展示中止とかやってるけど…誰の何に向き合っているのかよくわからなくなってるような…。引き続き情報ウォッチします。

60分間の笑顔/アンナ・ヴィット

日常演習/ユェン・グァンミン

孤独のボキャブラリー/ウーゴ・ロンディノーネ

輝けるこども/弓指寛治

■あいちトリエンナーレ2019:2日目@四間道・円頓寺エリア

翌日は四間道・円頓寺エリア。どうせ何度かくる予定だったのでとりあえずデイリーライブへ。【円頓寺デイリーライブ】この日はoutside yoshinoがやってた。イースタンユース自体に夏の夕暮れっぽいイメージがあったのでまさにそんな環境でのライブで汗かきながら鑑賞した。【弓指寛治】あるクレーン事故に遭った子どもたちと加害者、そしてその間にある「車」のストーリーを絵と言葉で表現したインスタレーション。もともと興味のあった作家だけどやはりよかった。(よかったとか言いにくい内容なんだけど…)関係者への取材をベースに制作するスタイルはドキュメンタリー的であり、しかしながら写真や映像のドキュメンタリーと違い、より主観的に物語が再構成・増築されているのがよかった。そんなに上手く描けないからこういう画風になっちゃうんすよ、と作家本人も語ってたけど、今回のテーマとタッチがすごく合ってたし、子どもたちの日常を輝かせてた。

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー ジャーナリズム部(仮) #1」@ニコニコ

普段からtwitterとかで見かける情報が多かったけどまとめて解説してくれるのはありがたい。

■あいちトリエンナーレ2019:3日目@四間道・円頓寺エリア

そして再び円頓寺へ。【ユザーン】例の40日間タブラ叩きまくり修行のパフォーマンス。やっぱタブラって見飽きないなぁ。リズムも複雑だし手も早いし音も面白くてグルービー。以前バラナシで体験しかけたけど難しそうだからジャンベにしといた(ジャンベはアフリカ楽器)。【円頓寺デイリーライブ】崎山蒼志。ついに見れた、噂のネオフォークボーイ。喋りが不器用すぎる感じがまた愛されるんだろうなぁ。数年後にまた見たい。

■あいちトリエンナーレ2019:4日目@豊田市エリア→四間道・円頓寺エリア

今回は名古屋を離れ豊田市エリアへ。美術館だけじゃないので結構歩いて汗かいた。【トモトシ】なんとも説明しづらいんだけど…豊田市駅近くの元ラーメン屋の地面に色々トヨタ関連のものを埋めて市民と一緒に掘り起こすやつ。豊田市駅にトヨタの広告がないことに疑問を抱いたことが出発点みたいだけど…何かが浮き彫りになったのか…全体的におちゃらけたムードなんだけど、たぶんこの作品の真価は、この空間や映像を鑑賞した豊田市民の胸中に現れるものなんだろうな。ミスターサイトスペシフィックとしてずっと気になってたので今後もウォッチしたい。【和田唯奈】絵をいろんな人がトレースすることで徐々に育っていく様子を体験できるアトラクション?なんだけど…アイデアは面白いけど仕組みと運営上ちょっと無理があったような。ボランティアの方々の運営だとちょっと淡々としちゃうしなぁ…そういえばちょうど自分が行った時にボランティアスタッフの交代の時間だったみたいで、これってこういうことなんすかね、って俺に聞いてきたんだけど…うーん…【タリン・サイモン】何種類か作品があったんだけど、歴史的な国際会議の場から花束だけを抽出して再現した作品がよかった。確かに花束の花たちって基本的には自生する環境では出会うことはないんだよな…。それが国際会議という場の象徴でもあるのかな…。【高嶺格】廃校のプールの底面をそそり立たせたやつ。そりゃあこの規模なので印象には強く残るけど、どこがいいのかと問われたらよくわからないしあまり好きでもない。どちらかというと良いという人の詳しい感想を聞きたくなる感じの作品。どこまでの意図があるのかわからないけれど鑑賞者に委ね過ぎでは。意図が伝わったうえで考えさせる作品と根本から考えさせる作品は大きな差がある。【アンナ・ヴィット】県美でも映像展示してた作家の別作品。こちらはもっと豊田市民を交えた労働にまつわるドキュメンタリーでなかなか興味深かった。トモトシ氏よりも真面目にサイトスペシフィックしてる感じ。【ホー・ツーニェン】時間ギリギリでちゃんと見れなかったけどしっかり見たいのでまた行く。 >>>そしてここで四間道・円頓寺へ移動 【円頓寺デイリーライブ】ちょっと気になってた春ねむる。ラップする大森靖子?みたいな印象。なんとなく言葉に伸びしろを感じるのでもっと年取った姿で見てみたい。【葛宇路】自分の名前に「路」がつくことから、名もなき道路に自分の名前を勝手につけちゃったっていう作品?中国という国で行われたプロジェクトであることに大きな意味がある。ニュースでその名が読み上げられるシーンだけをつないだ映像はなんかグッとくる。【梁志和+黄志恒】スナップ写真に映った脇役的な人に焦点を当て、服装とかポーズとかを再現してスタジオ撮影した作品。誰もが各々の人生の主人公、的なメッセージは香港の現状と共鳴してる気がする(作家は香港人)。

Dig Your Dreams./トモトシ

反歌:見上げたる 空を悲しもその色に 染まり果てにき 我ならぬまで/高嶺格

葛宇路/葛宇路

円頓寺ミーティングルーム/梁志和+黄志恒


■ドラマ「HOMECOMING」@Amazon Prime Video

なんか評判がよかったのでみてみた。映像のクールさはすごくかっこいいんだけど淡々としすぎてるし…決して長尺ではないんだけど…2時間でやってくれ、っていう内容。毎話の終わり方が必ず定点映像になるのは好き。

■映画「スパイダーマン:スパイダーバース」@Amazon Prime Video

MCUじゃないんだけどなんとなく評判がよかったので。たしかにアニメーションとしては申し分ない表現力なんだけど無難な印象。マルチバースな設定もいいんだけど個別のキャラの扱いがちょっと中途半端な気もした。

■映画「ザ・ビッグハウス」@Amazon Prime Video

想田監督の観察映画はいくつか見てるけど…これはちょっと退屈に感じたな…たしかにアメリカのいろんな側面が映ってるとは思うんだけど…あまり文化背景を詳しくない自分には深いものは読み取れんかった。

■あいちトリエンナーレ2019:5日目@四間道・円頓寺エリア

いくつか見れてなかったものを見にこのエリアを再訪。【キュンチョメ】改名した人にその背景などを聞きながら最終的に一緒にその名前を叫ぶ、というすごくシンプルな映像作品。直接的すぎてひねりがない、的な批判の声も見かけたけど個人的にはこのシンプルさは好き。確かにひねりはないけど「叫び」っていう人間の原初的な訴えかけにはぐっとくるものがある。毛筆で名前を重ね書きする映像もよかった。【越後正志】これはどちらかというと悪い意味での印象に残ってる作品なんだけど…びっくりするほど物足りなかった…。なんかもっとこう…あるだろう!

■あいちトリエンナーレ2019:6日目@名古屋市美術館

めっちゃ近いのに最後に訪れた市美。【今津景】なんかよくわからんけど人類の壮大な何かを見た気がする。デジタル処理の痕跡って未来感とノスタルジーが共存する不思議な感じ。【モニカ・メイヤー】行った数日後には検閲への抵抗的な流れで展示内容が変わっちゃったんだけど、そもそもの企画は女性差別の告発展示みたいなやつ。男性からすると耳の痛い(目が痛い?)内容も多かったけど、そういう痛みをもっと知らんといかんのだろうな…。近くにいた男性客が書かれた内容にブツブツ文句言ってたのも印象に残ってる。【藤井光】日本統治時代の台湾の日本化教育の古い映像を流しつつ、横では現在の在日外国人に同じ動きをさせた映像を流す、的なやつ。かつての行いが決して過去の出来事ではなく、現在の日本人の価値観にこびりついていることを嫌でも考えてしまう。【青木美紅】自身が人工授精により生まれたことを知った作家による空間刺繍?的な作品。クローン羊のドリーや優生保護法により不妊手術をされそうになった方などとの運命的なものが結実した作品だと思うが、刺繍を用いている理由はよくわからなかった。ステイトメントにある「ぎこちなく命が繋がれた」「ぎこちなく原始的な方法で(=ゾートロープ)」という言葉がブリッジになっていると思うのだけれど…。しかしながら印象に残っている作品ではあるし「ぎこちなさ」と「人間らしさ」の関係みたいなことは自分の創作の根底にもあるので、今後も作品を追って考えていきたい。

生き残る/今津景

The Clothesline /モニカ・メイヤー

無情/藤井光

1996/青木美紅

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 私たちにとって「地域アート」とはなんだったのか」@ニコニコ

たぶん現在乱立してる芸術祭とかにも通じる話だと思うんだけどあまり入り込めなかった。


■美術展&トーク「アサイラムの燈台」@山下ビル

新芸術校界隈なプロフィールが気になって行ってみた。トーク内容とあわせてみて見ると多少感じるものはあるけれど…何かが圧倒的に足りない気がした。もっと言葉の力を信じてみても良いんじゃないだろうか(というか作家同士の事前の対話がもっと必要なのか…)。鈴木薫さんの作品は唯一そういう背景のストーリーを伝えようとしているように見えた。とりあえず山下ビルはいつ来てもアウェイでソワソワする。


■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー テック部エンジニア談義 3DCGとゲームエンジン #1 」@ニコニコ

いつもと毛色が違うけど先端技術の話も面白い。後半深センの話で盛り上がってたけど、やっぱ中国って良くも悪くも凄い国だなぁ…。


■エッセイ?「14歳からの社会学 ―これからの社会を生きる君に/宮台真司」

14歳へ、という体裁だけど結局大人じゃないとわからないような内容、という印象。本編より終盤の重松清との対談の方がよかった。


■あいちトリエンナーレ2019:7日目@愛知芸術文化センター

【田中功起】前回も実は見てるんだけど時間がなくてちゃんと見れなかったので再訪。しかし評判ほどの良さは感じられなかったかな…。一つひとつの映像で語られるマイノリティの話は一聴の価値があるし「ザ・情の時代」って感じなんだけどこういうインスタレーションにする必要がどこにあるのか…。いわゆる”理想的な鑑賞者”がターゲットにされてる感じというか…。Vimeoに映像のみが上がってたけどこれでも別に良い気がする…。


■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 現代美術と宗教思想 #2」@ニコニコ

細かい話も色々面白かったんだけど、1番興味深かったのは日本・神道・仏教の関係?の曖昧さというか適当さみたいなところ。諸事情に諸事情が塗り重なり、今の日本のアウトラインがあるんだと思った。パブリックスペースの彫刻とかモニュメントはいわゆるその他の美術よりも背負わされてるものがデカいな…。


■映画「主戦場」@シネマテーク

なんとなく気になってたけど、ちょうどアンコール上映やってたし、テーマになってる少女像にも興味があったので。で、全体的にはあまり予備知識なくてもわかるように情報詰め込んでるんだけどちょっとお腹いっぱい感あったかな…。最終的にデカイところまで話膨らませるスケールは強引だけどワクワク感もあってよかった。まぁワクワクの内容は絶望的なんだけど。かなり偏った側面からの編集だけどこの問題をざっと俯瞰するうえでは見てよかったと思う。

Lifetime / クリスチャン・ボルタンスキー

■美術展「Lifetime / クリスチャン・ボルタンスキー」@国立新美術館

ちょっとした弾丸東京出張のついでに。賛否色々あるみたいだけど個人的にはまぁまぁ、くらい。とりあえず最初に見た咳き込む男の印象が強かったけど、その不快感を抱えたまま次の展示に行く流れでたぶん正解なんだろうな。どの作品も基本的には慰霊をテーマにしていると思うんだけど、現実味がなく、フィクション内での死者とすれ違うような空虚な体験だった。



 

魂がふるえる/塩田千春

■美術展「塩田千春展:魂がふるえる」@森美術館

ぼるたんの流れでこちらへ。さっきの展示もそうだったけどこういう場所でこういう規模でやると、どうしてもインスタ映えの餌食になっちゃうんだなぁ…。そういう若者のキャッキャした雰囲気も含め、なんとなく薄っぺらく感じてしまった。作品も思想やアイデアよりも努力の匂いを感じてしまって…魂というよりは筋肉が震えそうだった。何かのパロディとかわかりやすいシンボリックなモチーフを用いた表現は決して嫌いじゃないけれど…ピンとこなかったのはそこにユーモアが感じられなかったからかもしれん。


■写真展「Intimate Perspectives on North Korea / Fabian Muir」@Reminders Photography Stronghold

北朝鮮のスナップ?スナップというほど自由な感じじゃない気がする。ステイトメントには平壌の決められた定番スポットとかじゃなく、もっと一般的な市民に暮らしを…みたいに書いてあった気がするけれど、撮り方のせいなのかやはり外国人が客観的に街を撮った印象だった。個人的にはそういうスタイルが好きだからいいんだけれど。何度来てもRPSは緊張する。



■美術展「東京計画2019 vol.3 Urban Research Group」gallery αM

「住みたい街」として人気の街で道ゆく人にインタビューし、「他に住みたいところ」を聞いてみる、的な映像がメインの展示。ぐるぐる作品間を回遊しながら、東京という特殊なエリアのふわふわした「地に足つかなさ」を感じた。引っ越しとか街との関係は個人的にも何かカタチにできたらと考えているので興味深かった。

■写真展「島根のOL / 南 阿沙美」@KKAG

αM目的だったけどたまたま同じビルで看板を見かけたので。あまり深読みする必要はないようなポジティブな被写体との撮影の記録、という印象。楽しそう。


■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 日本現代美術史を批評する 現代美術とサブカルチャー編 #2」@ニコニコ

後半集中力切れて頭に入ってないけれど、西洋美術における「創造=クリエイション」の概念の話はすごく興味深い。日本にいるとほとんど意識しないけど創造主としての神を前提とした考え方って…たしかにこれ抜きでは歴史は語れんよなぁ。そこから派生したマルチバースと模倣の話も面白い。

 

忘れ物A/Mankichi Shinshi

 

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 日本現代美術史を批評する ストリートアート編 #1」@ニコニコ

もともとストリートカルチャーには疎いし固有名詞が多過ぎてよくわからんかった。興味はあるんだけど…。最初に話されてた渋谷の成り立ちとかセゾン文化の話はほとんど知らなかったけど重要だなぁ…。

■ドラマ「全裸監督」@Netflix

扱っているテーマはタブー界隈の話ではあるんだけどドラマとしては結構無難な仕上がりになっていたように思う。ちょっと広告的に盛り上げ過ぎでは?まぁ否応無しに山田孝之への好感は上がるけれど。あと、最終話の昭和が終わる感じのシーンは感慨深いものがあった。平成はこないだ終わったけど、昭和という戦争を抱える時代の終わりはもっと巨大な喪失感があったのではないかと思う。

■映画「ウィーアーリトルゾンビーズ」@公式サイト期間限定公開

センス、という言葉は好きじゃないけど刹那的な感覚の機微みたいなものが面白かった。ダサいとかダサくないとか。写真は現像して見ると思い出しちゃう→思い出すと思い出になる→それは好きじゃないから現像しない→ただ「いま」を感じたいから「いま!いま!」って感じでシャッターを切る、みたいな話も印象深い。でも子どもたちをスピーカーにしながらも、これは自分くらいの30~40代の幻想のようなものが描かれているんだろうなぁ、と思った。あと赤ちゃんの頃から見ていた(というか実物は赤ちゃんの時しか見てない)モンド君がこうして大きくなってるのはなんか嬉しかった(最近の写真は全体的に反抗期に見える)。

House of L/サエボーグ

■あいちトリエンナーレ2019:8日目@愛知芸術文化センター

再び芸文センターへ。【永田康祐】いくつか作品があったが特に印象深いのは「Translation Zone」という映像作品。前回来た時は時間がなく後回しにしてたので改めて見に来た。そして、面白かった。一見ただのさらっとした料理動画なんだけど、ナレーションによりその背景にある料理文化と翻訳の関係が語られていて、紹介されるネタの一つひとつが興味深かった。たしかに料理には著作権ってないんだな…。ナシゴレン(炒飯またはフライドライス)が食べたくなった。【サエボーグ】以前から名前はよく見てたけどどういうものか分からず、とりあえず体験。で、見た目通り楽しい感じなんだけど約1時間の公演の内容としてはかなりダラダラしている印象だった。撮影タイムとかを考慮したゆったりしたプログラムなのかもしれんけど…逆にその不完全さみたいなところからラバースーツの中の肉体を強く意識した。これはこれで意図通りなのか…。

…というような8月でした。長くて誤字とかいっぱいありそうだけどほぼ自分用メモなのでいつかまた見返して修正する(ほとんど見られてないことはアクセス解析でわかっている)。お別れの1曲はステラドネリーのDieです。暑い日が続きますがみなさんもDieしないようにお過ごしください。

6月7月の鑑賞記録

Google Mapの航空写真をよく見るんだけど、3Dモデリングが行き届いてないエリアの境目が好き。


令和になってからなのかわからんけど本当に色んなニュースが飛び交ってるな…。そして年々それが身近になっているような印象がある…。年取ったってことなのか、色んな情報に触れる機会が増えたのか、もしくはただ情報に振り回されているだけなのか…相変わらず悶々としている間に2ヶ月がたちました。6〜7月の鑑賞記録です。


■アニメ「ボージャック・ホースマン シーズン4〜5」@Netflix

相変わらずいいんだけどなんとなく疲れてきた。どのキャラも好きだけど大きな展開がないからか。ダイアンとプリンセスキャロラインには幸せになってほしい。ボージャックには苦しんでほしい。


■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 【チャンネル開設記念放送 第1弾】 現代美術と〈配信〉のリアリティ」@ニコニコ

噂のチャンネル、とりあえず試験的に登録してみた。とりあえず長いのがキツイけれど内容も濃いからしょうがないか。ゲンロン的に言えばTEDが3分でやることを3時間かけてやることで文脈までじっくり見えてくる、ってのは確かにその通りだし。配信/ストリーミングとかアートアニメを軸に展開しつつ終盤ジャックスの話になっていったのはちょっと驚き。久しぶりにマリアンヌとか聞き返した。


■写真論?「現代写真アート原論 「コンテンポラリーアートとしての写真」の進化形へ」

なんとなくサラサラ進んでいく感じであまり新しい発見はなかった。固有名詞に馴染みがあるのは多少こういう分野へのリテラシーが身についてきたということか。書いてあることに異論はないけど終盤のテンションはなんかウッとなった。


■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 現代美術とサブカルチャー編 #1「現代美術と模型文化」」@ニコニコ

毎回興味深いな。模型といいつつオタク論的な要素も強かったかな。でもこういうカルチャーこそが美術と一般のパイプになるんやろうね。サイバーパンツ!


■Web小説「令和元年のゲーム・キッズ/渡辺浩弐」

懐かしのゲーム・キッズがライブライティング形式のデイリー版として復活!50歳で死ななきゃいけない「定寿法」がある世界を舞台にしたあれやこれやは相変わらず面白かった。ライブ形式での執筆だからか若干ツメが甘いような気もするけど。あと、ネタの題材に既視感あったものも多いけどパクリとかではなく、過去のゲーム・キッズとのリンクだと思う。>>ここで読めます。


■エッセイ「いつも旅のなか/角田光代」

誰かがレコメンドしてたのを見て読んでみた。最近忘れがちだった旅情に触れた気がする。ハードバックパッカーとかじゃなく比較的ビギナーなスタンスで色んな国に行くのは自分もそうなのでしっくりくる。

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 感謝の12時間ぶっ通し生放送」@ニコニコ

これまた長ぇ。結局後半のゲーム実況は見なかったけど前半大井氏とのマンガ談義はすごく興味深くて面白かった。それにしても二人ともあらゆる作品読んでんなぁ…。最近マンガ読んでないので動画内で勧められてた「その女、ジルバ」とか読んでみたい。


■雑誌「IMA Vol.28 特集:スティーブン・ギルのすべて」

名前しか知らんかったけどスティーブン・ギル、結構好きやな。写真を素材にしてなんかつくる系の人とかはピンと来ないやつも多いんだけど、背景のストーリーとかを知ることでよく見えてくるから不思議。撮るより作る、shootよりmakeな方向に最近は興味が向かってます。


■美術論?「写真相対論/井上雄輔 」

先月の展示の際に購入したミニ冊子論考。書いてあることはすべて納得できる気がするんだけど話題のつながりが弱い気がしてもやっとした。展示の際のステイトメントが一番まとまってた感じがするからそれだけでもよかったか。

■マンガ「リバーズ・エッジ/岡崎京子」

ちょっと前に映画で見たやつの原作を。両方見たからなんとなくわかったけど漫画だけだとよくわからんまま終わったかも。不評っぽいけど映画の方が良かった。

■アートエッセイ?「芸術起業論/村上隆」

先述の模型文化のやつでも結構触れられてた村上氏の著書。全体的にシンプルな主張だったので非常にわかりやすい。なんとなく嫌われがちな印象もあるけど、もっと作品や背景の思想に触れてみたいな。

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 現代美術と宗教思想 #1 「シミュレーターとしての夢 -明恵から現代美術へ」」@ニコニコ

こりゃまたいいテーマもってきたな。仏教が外来文化だからこそ本土への想像力で独自の美術が発展する、ってなんか人間臭くていい。明恵とか読み方すらわからんかったけどこうして講義形式+黒瀬氏のツッコミで見ていくと現代とバチバチリンクしていって面白い。仏教とか日本の宗教にもすごく興味を持てたので数冊宗教史とか読んでみようかな。シミュレーショニズムもいずれ読まんといかんな。ここまでの芸術動画でどれか見るならこれが一番実りがあると思うのでぜひ。

■ドラマ「ブラックミラー シーズン5」@Netflix

2話目はイマイチだったけど1話目と3話目はすごく良かった。過去のシリーズで人気のある「サン・ジュニペロ」的なハッピーエンドの方が自分にはしっくりくるのかな。VRゲームを介してのみ成り立つ恋愛関係ってすごく現代的でロマンチックだなぁ。同性愛?だし。


■人類史エッセイ?「人間の解剖はサルの解剖のための鍵である/吉川浩滿」

以前ゲンロンで刊行イベントを見て気になったので。広く浅く、という感じだけど人類史や進化論関連についてちょっとだけでも理解が深まった気がする。とりあえず個人的にはハラルよりもドーキンスすげぇって印象。AI時代に向けてあらゆる学問がリンクしていく感じはワクワクする。


■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 【チャンネル開設記念放送 第2弾】コンテンツ批評のハードコア!」@ニコニコ

石岡氏の喋りは初めて見たけどすごい勢いやな…3人とも他の話を遮りまくるから脱線しまくるし。とはいえ濃密すぎる談義からなんか濃いエキスはもらった気がする。たぶん女児アニメにまでは手を出せんけど3人のこの視野の広さとそこからの文化考察はほんとすごいと思う。

■アニメ映画「うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー」@Amazone Prime Video

先述のコンテンツ批評の流れでエンドレスエイトの文脈で紹介されてて気になったので。そしたらこれもうエンドレスエイトの原型そのまんま、って感じなんやね。同じく先述の動画でヴェイパーウェイヴにも触れられてるんだけどこの映画はその時代のど真ん中って印象。ヴェイパーウェイヴについては雰囲気しか知らんけど。とりあえずこの空気に浸れてよかった。

■ドキュメンタリー「殺人犯の視聴率」@Netflix

地域の犯罪を扱う番組の名物司会者が実は犯罪組織を操っていた!っていうテーマはすごく面白いんだけどこれは2時間でまとめてほしかったな。7話に分けることでだいぶ中だるみしてしまった印象。死体とかいっぱい映るので見る人はグロ注意。

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 日本現代美術史を批評する 現代美術のキーパーソンたち編 #1」@ニコニコ

今回のはこれまでよりだいぶ抽象度が高かったような…。でも資本主義とか社会の動向とのリンクについてここまでモヤモヤと語られるのはすごく大切なことだと思う。美術を語ることは必然的にその時代の社会について語ること、であるべきよね。とはいえ自身の勉強不足を実感する日々。とりあえずマークフィッシャー読むか…。


■アニメ映画「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊」@Netflix

少し前に見た押井監督つながりで。だいぶ前に見たはずだし2年くらい前にハリウッド版も見たけど全然記憶に残ってなくて初見みたいな感覚だった。そして案の定よくわからんくてもやっとする。wikiで背景とか設定を確認してようやくつかめてきたような…。いろんな作品の元ネタになるほどの力があるのはいまいちピンとこない。S.A.C.とかARISEのシリーズも見てもっと世界観に肉付けしていった方が楽しめるかな。とりあえず次はイノセンスか。

■リアリティーショー「ラブアース シーズン4 カンボジア編」@Abema TV

あいのりのパクリだけど破天荒なキャラたちが売り、だったのがついに恋愛バラエティーっぽくなってしまった、っていう印象。そろそろテラハにも手を出すべきか…。

■トークショー動画「宇川直宏×黒瀬陽平×津田大介「アート・アヴァンギャルドの現在」」@ニコニコ

この3者の組み合わせは珍しいみたいだけどだいたい別の場で語ってたことの総集編みたいな内容で薄く感じた。7時間とか喋られると長くてこっちがもたないけど3時間だとやはり短いか…宇川氏の発言で瀬戸芸は大自然と不自然(=人間がつくったアート)の融合だ、みたいな発言があって、やはり「不自然」って気になるワードだな、って思った。別のインタビューでも近しいこと語ってます。 >>記事はこちらから

■映画「イノセンス」@Netflix

攻殻の次は一応こちらも。これも見たつもりになってたけど全然記憶になかったしよく考えたらたぶん見てないんだと思う。CGとかの視覚的な表現はグンと進化してる気がしたけど、今の時点で見ると中途半端な感じもするし、ストーリーもあまりピンとこなかった。ループ的なシーンがあったけど押井氏はそういうの好きなんかな。

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 展覧会レビュー #1」@ニコニコ

梅津氏との展覧会レビュー。ところどころ気になる話題はあるけどそもそも見に行ってない展覧会のことだとなかなか興味を持ちにくいなぁ。とりあえず東京は何かと身近でうらやましい。

■展示会図録?「ヒューマン・スプリング/志賀理江子」

先日東京に行った際に購入(展示会自体は会期にあわず行けてない)。でもこれはぜひ会場でちゃんと見たかったなぁ…。この本でも展示のキービジュアルである赤い顔の男性はしつこいくらいに使われてるから同様の効果は狙ってるんだろうけど…。志賀氏はコンセプチュアルなようでいてさほどそうでもない印象。

■人文書?「ホモ・デウス 上巻/ユヴァル・ノア・ハラリ」

積ん読にようやく手をつけた。去年読んだサピエンス全史の続編。とはいえ前作のまとめというか振り返りのようなニュアンスも強い気がしてちょっと弱い印象。書かれてることは興味深いんだけど…上巻は前振りなのかな。

■ドラマ「ストレンジャー・シングス シーズン3」@Netflix

なんというか…つまらないわけではないんだけど…オーディエンスの期待とか要望に応えすぎだと思う。元ネタが連想されるのは決して悪いことではないと思うけど…同窓会的な閉塞感と未来がない感じ。次シーズンがあるなら新しい世界を切り開いてほしい、個人的には。

■アニメ映画「AKIRA」@Netflix

たまたまなんだけどストレンジャーシングスの後で見ると結構類似点=影響を与えた点?が多いように思った。これも昔見たし漫画版も持ってたけどあまり印象には残ってなかったな。でもオリンピック前に一度この世界観を見ておきたかったのでよかった。

■ドラマ「ロシアン・ドール: 謎のタイムループ」@Netflix

評価高いみたいだけど無難にキレイにつくってるループもの、っていう以上のものは感じられなかった。終盤に気づいたけどロシアンドールってマトリョーシカのことか!何がロシアやねん、って思ってたけどこのループ感を表してるのね。

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー ニコ生内覧会 #1」@ニコニコ

主に梅ラボ氏の経歴を解説しながらの販売?マーケットのことも少しわかったが、あまり深い内容ではなかったように思う。彼の作品は以前デカいやつ何度か見れたのでそれはそれでよかった。

■映画「新聞記者」@ミッドランドスクエアシネマ2

内容については各所に感想が溢れてるからここでは書かんけど、ほぼ満席の観客のほとんどが50~60代だったことに驚いた。若者が見ないのは残念だけど、こういう映画に中高年がわざわざ足を運んでるっていうのはなんか嬉しかった。みんな反政府思想なのか…ただの松坂桃李ファンか…

■人文書?「ホモ・デウス 下巻/ユヴァル・ノア・ハラリ」

先日読んだやつの下巻。後半にさしかかってようやく主題に入ってきた気がする。まぁ世間で言われてるシンギュラリティとかその周辺の話が多いんだけどこれはこれで面白い。単に技術だけの話ではなく、さまざまな「◯◯主義」の関係が整理されていてなるほど、と頷ける。ひとつひとつは決して深くないのかもしれないけど浅学な自分には入門としてちょうどいい。こういう視点でばかり考えていては日常が過ごしづらいけど、たまにはグーンと大きく話を広げることは大事だと思う。そういう意味ではすごくよかった。アベンジャーズと絡めて紹介している記事もどうぞ。 >>こちらから

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー ニコ生芸術相談 #1」@ニコニコ

黒瀬氏による視聴者応募作品の講評。好みのものは特になかったが考え方の筋道としては勉強になった。まぁ真っ当な流れで制作活動してそれを言葉と作品できちんと出す、っていうだけなんよね。そろそろ何か新しいことやりたいな…。

■映画「タクシー運転手」@Amazon Prime Video

全然背景知らんかったけどこういうストーリーだったのか…でも…まぁ…映画の展開として無難な印象もあったかな。安心して見れるけど。事実ベースの不自由さか。

■ドラマ「ボクらを見る目」@Netflix

こちらも事実ベースのドラマ。最近Netflixとかでドラマ見るたびに思うけど…2時間にまとめて欲しかったなぁ…。一人ひとりにフォーカスすると時間かかるのかもしれんけど…難しいかな。人種差別の温度感はヒシヒシと感じた。そしてちょいちょいトランプが悪者扱いされてるのはこの時代だからこそなのか、当時からそういう感じだったのか…BTTF見る限り当時からそうだったのかな。

■雑誌「BRUTUS - 決闘写真論」

あまり決闘してる感じはしなかった。広く浅くいろんな人の声は読めるけど決して深くもないし。現代写真の超有名プレイヤーのリストとしてはいいのかも。

■配信動画「カオスラウンジ芸術動画 ー 美術館とキュレーターの使命」@ニコニコ

なるほどなぁ、と思う点がたくさん。近代、現代、そして未来に美術を美術館がどうつなげるか。複製とアウラの話とかはすごくデジタル写真が直面してる問題でもあるな…。とりあえず蔵屋さんの語りは優しい。

■人文書?「動物化するポストモダン オタクから見た日本社会/東浩紀」

うーん…これまた興味深い。オタクが題材だけど文化論であり、世界(=物語?)をどう認識するかの変遷としても面白い。続巻も読もうかな。

お別れっぽくこの歌でさようなら。暑い日が続きますがお気をつけて。8月はおそらくトリエンナーレ中心に鑑賞する感じになりそう。

5月の鑑賞記録

iPhone6sがそろそろ限界っぽかったのでバッテリーとディスプレイを非正規店で交換しました。うまくいけばあと1~2年は延命できる気がする。携帯代は夫婦で計3000円ちょいに抑えられているので今後もここは節約したい。はい、5月はGWの続きからスタートなのでMCU予習期間でした。


■映画「キャプテン・アメリカ/ウィンターソルジャー」@Amazon Prime Video

先月に引き続きGWの宿題的な。でもこのあたりからMCUの世界観とかつながりがわかってきて面白くなってきた。これまでアクション中心にしか見れてなかったけど登場人物の相関とかルーツが見えてきたからかな。


■映画「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」@Amazon Prime Video

これはなんかちょっと毛色違ったな。宇宙が舞台だからかよりSF的っていうかSW的っていうか。思い出のカセットがキーアイテムになってて古めの歌が効果的に使われているのが良かった。特にI Want You Backとかね。宇宙ではすごくユーモラスに響くね。


■映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」@Amazon Prime Video

一部のブログとかによると駄作的な評価らしいけど結構楽しめた。ビジョンが登場したときの違和感もすごかったけど。


■ドキュメンタリー「平成サヨナラ歌舞伎町」@テレビ地上波

ここらでちょっと一息毛色の違うものを、ということで録画してたドキュメンタリーをみた。以前ネットでも見た写真家が主役で、変わりゆく歌舞伎町を紹介してたんだけど遠くに身を置く立場としては浄化されて良かったんじゃない?って気持ちも強い。ただここからはじかれた人たちの行き場も必要だよなぁ…。


■映画「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」@Amazon Prime Video

ただの仲間割れ映画とも言われてるけど結局この溝は長い間埋まらんのよね。ヒーローはどこまでの被害を許容するか、って問題はなかなか難しいな…。スケールのでかいトロッコ問題的な?でもこれだけビルとか壊しまくっといて被害とか気にするんだ、ってところは意外だった。敵側のモブキャラはガンガン殺してるやん…。


■映画「マイティ・ソー/バトルロイヤル」@Amazon Prime Video

そしてまた舞台は別の星のファンタジーの世界へ。これはもしかしたら見んくてもよかったかも。ファンタージエンのことをちょっと思い出した。



■映画「ブラックパンサー」@Amazon Prime Video

今度はアフリカへ!舞台を変えながらもうネタ切れか、って感じもしたけどこれは結構良かった。MCUとしてではなく単体で見ても楽しめると思う。主人公の妹がいいキャラしてるね。Die AntwoordのPitbull Terrierをちょっと思い出した。


■映画「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」@Amazon Prime Video

こんな終わり方したら次作気になるやん!っていう感じだけどこういうショッキングな終わり方もモヤモヤして悪くない。サノスの人口半減策は果たして得策か、っていう議論がtwitter上とかでも繰り広げられてるみたいだけど、個人的には完全に否定することもできないな、っていう立場。


■映画「アントマン&ワスプ」@Amazon Prime Video

最後までワスプがなんなのかよくわからんかったけど量子論とかそういうキーワードのでてくる世界は好きです。結構サブキャラなんかな、って思ってたけどエンドゲームからの視点で見るとアントマンすごい重要なんよね。ミクロキッズのことも思い出した。


■映画「アベンジャーズ/エンドゲーム」@映画館

そりゃあグッと気持ちも高まりますわ、っていう展開。だけど好きなシーンはトニーが父親に会うところとかキャプテンが老けて現れたりとか…つまりあれだ、結局BTTF的なものが好きなんだ。よくすべての伏線をうまくつなぎ合わせたな…。最後までストレンジのことは好きになれんかった。


■映画「スパイダーマン/ホームカミング」@Netflix

順番的には逆なんだけどエンドゲーム後に見てしまった。こうしてみるとこれは結構MCU色強いな。単体ならアメイジングとかの方がいいかも。机の人のデブはいいキャラ。



■映画「アイスと雨音」@Amazon Prime Video

ちょいちょい流行る全編1カット映画。でもこれは1カットでやるべき内容だったのかな…結局1カット大変そう、っていう感想が先に出てくるのならあまり意味なかったってことよね。個人的にはヴィクトリアの方が全然よかったな。そもそも同じ土俵じゃない気もするけど。ほら、もうこういう1カットの話ばかりになっちゃうじゃん。

■映画「誰も知らない」@Amazon Prime Video

たぶん3回目くらい。あらためて見ると子どもたちの自然な感じがいいね。同じ子どもが主役の是枝映画でも「奇跡」は全然ピンとこなかったからやっぱこっちの方がいい。ドキュメンタリー畑の監督なりの演出法がここにはうまく活かされてるんだろうね。あらためて見るとタテタカコ結構でてるな…。以前は聞き取れんかったけど「異臭を放った宝石」って歌ってたんやね。

■アニメ「ボージャック・ホースマン シーズン1〜3」@Netflix

いったんMCUの山を越えて全然違うのが見たかったのでサウスパークとかシンプソンズみたいなやつ探しててたどり着いたのがこれ。もともと眼中になかったけど結構評判いいんやね。数話はなんとなく見てた感じだけどだんだんこの人間味あふれる馬にはまっていった。会話はアメリカンアニメらしい軽快でシニカルな感じだけどキャラクターみんなが悲哀を背負ってる感じがいい。あとはどうでもいいような設定がちゃんとずっと引き継がれてて後々伏線として絡んでくる感じとか。そもそも動物とか虫とか人間が対等に暮らしてる世界がいい。シーズン3のラストシーンはちょっとぐっときた。

■雑誌「newgengo 令和」

とりとめもない言葉たちが連なって…もやっとするけどやっぱりこれはこれで現代的な若者の象徴ではあるんだろうね。雑誌だけど…ツイッター的な読後感。とりあえずあと30年間寝かすか。

■エッセイ?「一般意思2.0/東浩紀」

やっぱりこの人の本はわかりやすいな。わかりやすいっていうか丁寧に丁寧に一つのことを伝えようとしてるからじっくり理解できる。賛否両論あるみたいだけど、こうして新しい社会のあり方を考えるのは非常に大事だな。具体的な提案はちょっと弱かったけど一般意思2.0の概念くらいはつかんでおくと視野が広がりそう。

■映画「夜空はいつも最高密度の青色だ」@Amazon Prime Video

詩の映画化ってどんな感じやろ、って思ってたけど想像以上に詩の違和感が強かった気がする。時代のせいなのかな?寺山修司とか園子温の映画のポエム的な感じは”そういうもの”として受け入れられるけどそれはもう現代的には響かない言葉なのかも。最果タヒもやっぱりSNS時代の詩人、っていうイメージが強い。

■論考集?「インスタグラムと現代視覚文化論/レフ・マノヴィッチ」

本編について「うーん…まぁそういう感じかなぁ。」各者論考について「うーん…まぁそういう感じかなぁ。」という感じで自分にとっては有用な意見と出会うことはできなかった気がする。

■メディアアート展?「オープン・スペース2019 別の見方で」@ICC

プチ東京出張のついでに。初めてICC行ったけどシンプルに楽しめた。AIに認識されないように描くポートレート、紙を前提としない新しいコマ割りの漫画表現ハイパーフレーミングコミック、無響室で聴く22.2チャンネルの音楽作品、視線入力装置による3次元空間への描画体験などなど興味深い作品が多くあった。一方で以前の展示について議論されている作家と学芸員、母体となる企業の一件も目を反らせない問題。>>こちら

■美術展「百年の編み手たち」&「MOTコレクション 第2期 ただいま/はじめまして」@東京都現代美術館

こちらも東京出張のついでに。でもさすが100年というだけあって作品も膨大に展示されていて疲れた。尖ったコンセプトがあるような展示ではないので、タラタラ歩きながら作品の印象や固有名詞を脳にゆるく入れていく感じでいいかな。いつかなんかの種になるかも。どっちの方の展示だか忘れたけど未就学児(知識のない子ども)に自分の体の中を想像で描かせる、っていうプロジェクトが面白かった。あとコレクション展で見た中園孔二の絵画も気になったので画集をポチった。

■写真展「NO PARKING/井上雄輔」@ IG Photo Gallery

こちらも東京出張のついでに。コンセプトも展示方法も含め非常に興味深かった。あるルールを設けること以外に作者の意図が入らないようにすることで、逆に浮かび上がるアノニマスな街の姿、とでもいう感じかな。ベッヒャー時代からあるような考え方だけれど、まだまだ発展していく気もするので期待したい。

お別れの一曲はボージャックホースマンで使われていたCourtney Barnettのやつ。Netflixの海外ドラマとか見てて思うけどBGMの使い方が日本のドラマとはなんか違うよね。日本のドラマのBGMってスポンサーの匂いがしてなんか入り込めない。