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6月の鑑賞記録

6月の岐阜

6月の岐阜(左の写真と同日)

最近、数年前よりは色々なものを観たり聴いたりできてるんだけど、なんか記録しておかないと忘れてしまいそうでもったいないのでちょっと振り返りつつ記録してくことにした。大半は映画の鑑賞記録になると思います。まずはちょっと前になるけど6月から。(それ以前はもう忘れた)


■ドラマ「ブレイキングバッド」

そうそう、6月はこればっかり観てたしこれについては以前日記で書いたからいいや。全部見ると長いけど面白い。面白いけど長い。スピンオフ作品の「ベター・コール・ソール」はまだ観るかどうか迷ってる。

■ドラマ「センス8 完結編」

一応シーズン1と2観てたからその流れで観たけど、話が同時並行しすぎてよくわからんし都合が良すぎるストーリーに途中から共感できなくなってきたのでなんとなく観た感じ。

■映画「万引き家族」

カンヌ受賞で話題になってたあれね。公開初期に映画館で見た。面白かったけど是枝作品でナンバーワンかというとそうでもない気がする。安藤サクラはどんな役でもハマるなぁ。

■映画「夜明け告げるルーのうた」

同監督のデビルマンシリーズが面白かったので、評判が良かったこちらも観てみたけどイマイチ自分には響かんかった。アニメとして動きが楽しいのはわかるけどストーリーが単調すぎるのかな。

■映画「リンガー」

噂のマサラ上映形式で観たインド映画。まぁインド映画としてのポイントは押さえてるけどそれ以上の驚きとかはなかった。みんなマサラ上映ビギナーばかりで控えめだったせいもあるのか。やっぱインド映画はインドで見るのが一番楽しいんだと思う。

■批評雑誌「アーギュメンツ#1」

こんなにネット通販も発達した時代なのに手売りしかしないことで話題になったやつ。名駅裏で売人に接触して購入。#1から少しずつ読み始めたんだけど批評ってやっぱ独特の文体が読みづらくて難しいね。おそらく2〜3割くらいしか理解できてないけど、ある対象を理屈でこねくり回して新しい価値を見出そうとしている様子は非常に興味深い。意外と身近なものもテーマになるもんやなぁ。いつかまた読み返したい。赤瀬川原平についてももっと知りたい。

■エッセイ「超歌手」

同名を肩書きとして掲げる大森靖子のエッセイ的なやつ。強めの言葉で綴られているけど根底にある誠実さのようなものはすごく感じた。ピュアよね。

■ライブ「大森靖子@Electric Lady Land 」

そしてちょうどライブをやってたので観に行ったわけですよ。たぶん大森靖子のライブを見るのは4〜5回目くらいだけど年々客層が若くてポップになっていくなぁって感じる。大森靖子とファンの間には何かガッチリと強い絆のようなのものが生まれてて、自分はそれを蚊帳の外から見てるような…アウェイに来ちゃった感強い。昔は大森靖子自体がどこにいても「私はアウェイから歌ってるぞ!」って感じでそれがかっこよかったのに。とはいえこのカリスマ感はすごい。

■ライブ「前野健太@jammin’」

さて、大森靖子と同じくらいの時期から聞いてる前野健太だけど、彼も歌唱法のクセがすごく強くなったなぁと感じる。大森靖子が”超歌手”という肩書き掲げるようになったくらいに、前野健太は逆に”歌手”という昔ながらの役割にこだわるようになった(と思う。何かのインタビューで読んだ)。この対比は面白い気がする。最近はあまり絡みなさそうだけど、どうなるか楽しみな二者。でもどちらもアルバム2〜3枚目くらいが一番好きだったなぁ。。。童貞フェラ事件以降すっかり隠遁しちゃったけどやっぱり松江哲明の映像にいる前野健太が好きなんだよ。「ライブテープ」も「トーキョードリフター」も「DV」も良かった。松江さん、フェラして許してもらったらまた撮ってくれよ。

追記:■ドキュメンタリー「あっちゃんと翔平(ザ・ノンフィクション)」
おっと、これを忘れとったわ。twitterでたまたま知ったんだけど、なかなか香ばしい女性のドキュメンタリー。結婚はしないけど子どもは欲しい、という現代ならそれなりに受け入れられそうな生き方だけど、話が進むにつれて色んなエゴが出て来て…直接関わると大変そうな方だけど人間くさい感じは見てて面白い。一緒に暮らすことを断られたあと、精子提供者に対して「もったいないねぇ〜」と連呼するシーンがこのドキュメントのサビやね。グルーブでとったわ。twitterでも書いたけどザ・ノンフィクションは東海でも放送してくれ。

Diary : ブレイキング・バッド見たよ

未発表シリーズ『1LDK』より

いま海外ドラマにはまってます!とかよく聞くじゃない。でもそういうときによく名前があがる定番の「24」とか「ウォーキング・デッド」とか「プリズンブレイク」とか「ゲームオブスローンズ」とか…一個も見たことなかったんよね。なのでなんか見てみようと思って調べて、結局上記のいずれでもない「ブレイキング・バッド 」を観た。海外ドラマのランキングとかでは必ずと言っていいほど上位に食い込むスーパー人気ドラマだったっぽいんだけど、日本での知名度は低くない?俺が知らんかっただけかな。

で、率直に面白いと思ったんだけどやっぱ長いわ。5シーズンあったから過去に見たドラマシリーズとしては最長かも。徐々に面白くなる、っていう評判だったけど長えな、って気持ちも段々増していったからプラマイゼロで推移していった感じ。2時間映画×シリーズ3本とかにしてくれたらちょうどよかったかな。BTTF(バックトゥ〜)みたいな感じで。そうそう、このドラマ、BTTF感けっこうあるよね。ウォルターとジェシー見てるとやっぱドクとマーティ連想するやん。多少は意識してる部分とかあるのかな。BTTFの二人はこんなに殴り合ったり憎しみあったりせんけどさ。この感情むき出しでケンカとかするのはブレイキング・バッドの特徴やね。登場人物みんな魅力的で面白いんやけど、漏れなくクズな一面とか頑固すぎる一面、クソなふるまいとかがあって誰も好きになれんかったわ。主人公のウォルターですら「そこは折れとけよハゲ!」な場面が多々あるし。まぁそういうのをひっくるめた人間ドラマとして面白いんやけどね。

Netflixではスピンオフドラマの「ベターコールソウル」やってるけどたぶんしばらくは見ん。もうちょっと短く終わるやつがいいな。Netflixでは「13の理由」「ストレンジャーシングス」「センス8」「ブラック・ミラー」「このサイテーな世界の終わり」「サイテーハイスクール」「ハノーバー高校 落書き事件簿」見たけど誰か他におすすめある?こっそり教えてね。短いのがいいならやっぱ映画の方が自分には合うんかもね。映画館行く頻度は減ったけど見たい映画は日々増えていく一方なのでじっくり楽しんでいこう。

そういえば近所の映画館でバーフバリオールナイトイベントあったけど、一般販売は7分で完売したらしいので潔く諦めた。インド映画はやっぱりインドで見ないといかんよ、と自分に言い聞かせる。言い聞かせた。言い聞かせてたけど、ちょうどタイミングよくやってたリンガーっていうインド映画のマサラ上映に行きました。マサラ上映ってのは声出したり踊ったりクラッカー鳴らしてもいいやつね。場所がシネマスコーレだったからなのか、手作りのほのぼのしたマサラでした。マサラタウンに、さよならバイバイ。俺はこいつと、旅に出る。

P.S. 最近フィルマークスもはじめました。
http://filmarks.com/users/Mankichi

Diary : 雑記 of 雑記

SNSは移り変わりが激しく、そのハコ(メディア)自体がオワコンだとかなんとか言われて飽きられたりするけど、自分にとっては年々利用度が上がってきている気がする。特にtwitterとか情報収集の手段としてはすごくいいプラットフォームになってる。で、毎日のように色んな情報追ってると目につくのはお互いの足ひっぱりあうような不毛なコミュニケーションよね。大小色んな発言とか行動とかが日本中、世界中で炎上してんのよ。それが明確に白黒つくような良し悪しの問題なら「またちゃんとしようね」って感じでするっと見過ごせるんだけど、ほとんどはそうじゃないんよね。どっちの言い分もわかるし、間違ってないよなぁ、みたいなことはよくあるし、逆に「え、この人がこんなこと言うんだ」みたいな失望とかも。まぁそういうのが面白くもあるんだけど。で、自分の中のモヤモヤした感じを晴らそうと発言を辿っていくと結局その一連の発言だけでは何とも判断できず、背景とか前提とされてる認識とか常識とかを整理せんといかんのよね。いわゆるあれだ、コンテクストとか文脈とか言われるやつさ。理系的には公理系とかそういうやつ?社会ってそういう「これはこうです、ってことにします」の積み重ねでできてるのはわかるんだけど、非常にうさんくさいよね。解釈なんて微妙なニュアンスの違いでダークグレーがライトグレーくらいにはなるし、ライトグレーとかほぼオフホワイトだしそれって白じゃん。え、じゃあ白なん?とか考えてたら余計にモヤモヤするから現代人みんなで一緒にビッグバンから見つめ直そう。はいまずビッグバンありました、素粒子とか生まれました、分子ができて水が生まれ生命がなんたらで…え、そもそも本当にビッグバンあったん?ありよりのあり?なしよりのありくらいじゃない?見たん?自信持って言える?言えんのやったら言うなや。はい、ビッグバンはなかったです。じゃあなんなん。とか宇宙の起源を考えてると目の前のクソみたいな政治の汚職とかどうでもよくなるよね。ならんか。ならんな。だからあれだ、結局少しでも自分自身が謙虚に、誠実にあろうとするしかないと思うんさ。言い換えれば「正義を自称しないこと」かな。「我こそが、正義の味方、ナンタラマンだ!」みたいなのはみんな信用できんやん。悪役になるつもりはないけど”正義”は倒したい。倒す。モヤモヤさせて立ち止まらせて悩ます。そんな作品をつくりたいです、はい。的なことを日常のなかとちょっと前にある小説を読んで思ったのでした。大江健三郎の短編「人間の羊」というやつね。多分大学生のときにも読んだけど、最近出た自選短編集で読み直してあらためて普遍的な物語だと感じた。作品自体は60年も前に書かれたものだけど「正義」との対峙についてすごく象徴的なモチーフでわかりやすく表現されてる。オーケンについては賛否色々あると思うけど特に初期作品は好きです。ぜひご一読を。あれ、そんなことが言いたいんだっけ…。この作品についてはわかりやすく解説してるブログがあったのでそちらをご覧ください。じゃあ最初からそこのリンクだけでいいやん。とか言われそうなので自分の撮った写真貼っときます。最近岐阜をトボトボ歩きがちです。